10/08/20 1970年、秋葉原で出逢ったあなたへ

1970年の冬だった。
秋葉原でおでんの屋台で仕事をしていた僕に、
話しかけてくれた優しいきれいな女性が居た。
彼女は両親の営む食堂でお手伝いをしていた。
僕はそこで毎日うどんを食べてから、屋台の仕事を始めた。
そのときの自分はアメリカ留学が決まっていたので、頭の中はそのことだけだった。
ある日あなたは僕の屋台を押して上野まで一緒に歩いてくれた。
ありがとうも言わなかった自分が本当に情けなく思う。
本当に自分のことだけしか考えていなかったのだなぁ・・・と。

もうアレから40年近く過ぎ去ろうとしている。
あなたのことを考えるようになったのはずっとずっと前からだったが、
名前も聞かなかったし、もちろん電話番号も・・・・・本当に悔しいです。

1998年ごろに帰国したとき真っ先に行ったのが秋葉原、
そしてあなたの働いていた店を探したが・・・・
道も駅もすべて変わって、もちろんあの店はなかった。
自分は30年近く過ぎ去ったのをすっかり忘れて、
ついこの前のように思い一生懸命探した。

当時はインターネットなんてなくあなたをこのように探すのは無理だった。
でもそれ以来あなたのことが忘れられなかった・・・・。

もし、もしもう一度逢えたら、話すことが出来たら、
「ごめんなさい」と「ありがとう」とあなたに伝えたい。
今思うとあなたは僕のことを ”心から愛していてくれたのでは?”
でも何も言ってくれなかった。本当に残念だ・・・悔しい思いでどうしようもない。ぜひ話がしたい・・・・・どうにか僕の願いが叶いますように。

メールください、もしこの手紙を読んだら・・・・ 。


このメッセージはあなたのことを忘れられないあの人が書いたものかも知れません。
返事を書いてみませんか。

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