10/07/25 死ぬ前にもう一度、君に逢いたい(2)


あなたは私にとって、太陽のように眩しい人でした。
いつもたくさんの友達に囲まれ、明るい笑い声が好きでした。
私は持病のため学校も休みがちで、友達も作れないままいつも一人ぼっちで
本を読んでいるような子。
体調が良い日でも、学校に行くのが嫌で具合が悪いと嘘をついたこともありました。
夏休みに入る少し前、一週間ほど欠席が続いた私に会いに、あなたは一人で来てくれましたね。
「みんなで花火大会に行くから、おまえも来いよな」
あなたは私の手を引いて、辛い毎日から救ってくれました。

手術を控えた入院中も、クラスのみんなの手紙を届けに病室まで来てくれた。
「がんばれ」って、あなたはあの明るい笑顔で。

卒業式の日、「ありがとう、Y君のおかげで今日までがんばれた」と伝えると
「そんな大したことはしてないよ」と笑ってたね。
きっとその言葉の通り、あなたにとっては特別なことではなかったのでしょう。
困っている人を助け、誰でも分け隔てなく接することができるあなたの強さに
私はずっと、憧れていました。
私はあなたのようになりたかった。

Y君、私今、児童カウンセラーの仕事をしているんだよ。
思うようにいかないこともたくさんあるけれど、だれかの“あなた”になれる
ように、がんばっています。
あなたは今、どこで何をしていますか?
あの時教えてくれた夢は、叶いましたか?


また少し、体調を崩して病院にいます。
病院のベッドの上、音だけしか聞こえない花火大会の音を聞いていると、
あのころのこと、そしてあなたのことを思い出します。

もう一度、あなたに会いたいな。
私の弱気を吹きとばしてくれる、あの明るい笑い声がもう一度聞きたい。
その時は、今度はきっと私から会いに行くね。

                    北海道小樽市 mariko(1976年生まれ)


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