19/02/15 「車輪の唄」BUMP OF CHICKEN

ファミレスのバイト帰り、
自転車に二人乗りして君を家まで送るのが僕の青春だった。

夜の国道を折れて、長い長い坂道を下って君が生まれ育った町へ。

「ここの小学校に通ってたの」とか、
「ここでピアノを習ってたの」なんて、
僕が知らない君の話を訊くのがいつも嬉しかった。

でも、受験勉強の為にバイトを辞めて、
別々の高校に通う君と会えなくなるまで、
一度も話すことはできなかった。
君が知らない僕の気持ちを。

あの町を離れてもう13年になるけど、
今も自転車で夜の風を感じるたび、
背中に感じる君の温もりと甘い匂いを思い出してしまうのは、
言えなかった言葉を抱えているせいかもしれないなあ。

元気ですか?

東京都世田谷区 ハルミ 30歳


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