/06/28 死ぬ前にもう一度だけ、逢いたいのは誰ですか?



数年前、フロリダを旅した時のこと。
偶然足を運んだのが、
「コラールキャッスル」という珊瑚礁で作られた神秘的なお城でした。

この巨大な珊瑚礁の城を造ったのは、
エドワード・リーズカルニンというひとりの男性。

それは結婚直前に破局した、忘れられないひとりの女性に捧げられたものでした。

巨大な城の中には、
二人でしあわせな朝食を採ることを思い描きながら作ったテーブルと椅子、
二人の愛の結晶の分もしつらえられたベッド、
庭には無限の星を見上げ、愛を語り合う為の天体観測器。
そして、ロマンチックなモニュメントの数々。

1100トンもの珊瑚を海から運び、
28年の歳月を掛けてこの巨大な城をたったひとりで造り上げたそうです。

忘れられないひとりの女性との愛に満ちた日々が、
もう一度訪れることを、夢見ながら。

たったひとりで二度と還らぬ眠りについた、その日まで。



「忘れられない人ともう一度、同じ人生を歩きたい」
僕が、コーラルキャッスルを造ったエドワードと同じ願いを胸に抱き、
この8251net.com(初恋ネットドットコム)というサイトを立ち上げてから、
10年の歳月が流れました。

今も忘れられない人への想いが変わることはありませんが、
もしももう一度逢うことができたとしても、
ともに過ごせる時間が、
どんどん少なくなっていることを感じるようになりました。

それは、やがて僕自身にも訪れる死というものを、
現実のものとして強く意識するようになったからでしょう。

「必ず死ぬんだから、必死で生きるんだ」
そんなことを強く思いながらこの道を走り始めた20代の頃とは違う、
もっと穏やかな、誰にも平等に訪れる人生のゴールとしての死というものを。

そんな人生のゴールを思い描いた時、
このサイトを立ち上げた時の僕の、忘れられないあの人への想いは、
こんな風に変化していることに気がつきました。

「死ぬ前にもう一度だけ、君に逢いたい」

そう、20代の頃に思い描いていた、もう一度同じ人生を歩くことは、
おそらく時間的にも、年齢的にも、互いに背負った現実を思うと不可能に近い。

でも、いつかこの僕に死が訪れた時、
その時、目の前にいる誰かじゃなくて、
ずっと胸の中で想い続けて来たあの人に、もう一度だけ逢いたい。
直接逢って、ずっと抱えていたこの想いを伝えたい。

そして、死ぬ前にもう一度だけ、そのぬくもりに触れたい。

身勝手だと分かっていながら、そんな風に思うのだろうと。

「死ぬ前にもう一度だけ、君に逢いたい」
あなたがそう思うのは誰ですか?
その人に伝えたいのはどんな想いですか?

webmaster@8251net.com

あなたのメッセージをお待ちしています。

                   小原信治

追伸 最近、何かに導かれるように、海の見える土地に引っ越しました。

   たぶん、毎日空と海を眺めているだけで、
   この海の向こうにいるであろう君と、
   つながっているような気になれるからかもしれません。

   フロリダの海の向こうにいるあの人を想い続けながら、
   コーラルキャッスルを造り上げた、孤独な彼のように。